栗原 玉江
インターナショナルスクールでの保育を通じて
自分自身も成長していくことができる
PROFILE
栗原 玉江
ネスインターナショナルスクール 横浜たまプラーザ校
施設長
幼稚園教諭として幼稚園で7年間勤務し、結婚を機に退職。その後はパート保育士として保育所で働く傍ら、モンテッソーリ教育を行う個人経営の教室に勤務。
2019年、ネスグローバルに入社。ネスインターナショナルスクール 横浜たまプラーザ校で保育士、保育主任を務め、2023年4月より施設長に。
英語への興味や関心さえあれば、話せなくても大丈夫
独身時代は正社員として幼稚園で働いていましたが、結婚後はいくつかの保育園でパート保育士をしながら、個人経営の教室でモンテッソーリ教育にも携わってきました。その経験を生かせる場を求めて、知人の紹介により2019年にネスグローバルへ入社しました。
インターナショナルスクールというと、英語が話せないと無理というイメージがあるかもしれませんが、当社の場合、英語力は必須ではありません。普段のコミュニケーションは日本語で、英語を使うカリキュラムやレッスンは外国人講師が主導して行います。園児へのちょっとした声かけは英語ですることもありますが、入社時にお渡しする保育英語のテキストで簡単なフレーズを覚えていただければ大丈夫です。
ただし、英語はできなくても、英語への興味や関心のある人の方が望ましいです。常に外国人スタッフがいる職場環境で、日本人スタッフ向けの英会話レッスンもあるので、日々の業務を通じて語学スキルを磨いていくことができます。園児たちと一緒に、保育の中で英語に親しんでいこうという意欲を持って入社していただきたいですね。
家庭や育児と仕事を両立させるためのサポートも充実
結婚や出産を機に職場を離れてしまう保育士は少なくありませんが、当社では家庭や育児と仕事を両立できるよう、できる限りのサポートをしています。勤務時間は各自のシフトによって異なりますが、残業や持ち帰り仕事はなく、定時で退社できます。休日も取得しやすく、家族の急病などで出社できない場合も、園側で対応可能です。
お昼の休憩時間の取り方は、当園ではスタッフが交替で1人1時間、園児のいない別室で休憩を取ります。休憩時間中に外出もOKで、ちょっとした用事を済ませることもできます。細かなことですが、勤務中に1人の自由時間があるのは何かと便利で、仕事と家庭の両立の一助になると思います。
スタッフ各自の得意なことを生かして活躍できる園にしたい
私は2023年度から横浜たまプラーザ校の施設長を務めています。施設長として特に心がけているのは、スタッフ間の情報共有。当園は、社員保育士3名、常勤パート保育士4名、他の仕事と兼務している非常勤スタッフ4名、外国人講師2名の体制で、26名の園児をお預かりしています。各スタッフとはこまめにミーティングの機会を設け、園児たちの様子や保護者からの声、イベント・行事などについて話し合い、全員で情報を共有できるようにしています。
園全体の保育に目を通すことも、施設長の大事な役目です。業務の合間に各クラスの様子を見に行き、必要があれば担任の保育士にアドバイスをします。園児のことを一番よくわかっている担任と保護者との間でうまくコミュニケーションが取れるようサポートすることも、大事な役目の1つだと思っています。
当園では、さまざまな経歴や職歴を持ったスタッフが働いています。私は、1人ひとりのスタッフの得意なことを見つけて、その人が活躍できる機会を作っていきたいと考えています。みんなが自由に意見を言い合える風通しのよい職場、自分の得意なことを生かして活躍できる環境を作ることが、園全体として、よりよい保育の実現にもつながっていくと思います。
海外の文化や季節行事に親しめることも魅力の1つ
当園では、イースターやハロウィン、サンクスギビングデーなど欧米の季節行事をイベントに取り入れています。ハロウィンには4校舎合同で300人以上が参加する大規模なパーティーが開催され、パジャマで過ごす「パジャマデー」や、奇抜な髪型をする「クレイジーヘア・デー」には、園児たちと一緒に職員も仮装を楽しみます。こうした園のイベントを通じて欧米の生活文化や季節行事にふれることができるのも、当園で働く魅力の1つだと思います。
また、当園ではモンテッソーリ教育を取り入れており、保育者が子どもを観察し、敏感期を知り環境を整え、子どもの成長のお手伝いをしています。例えば、2歳前後の「イヤイヤ期」と呼ばれる時期は、モンテッソーリ教育では「秩序の敏感期」と捉えます。子どもの中に芽生えた秩序感が乱されることに不快感を覚え、イヤイヤ反応が現れるのです。そう捉えると、反抗期ではなく、子どもの能力を伸ばす絶好な時期としてイヤイヤ期を生かすことができます。
こうしたモンテッソーリ教育の考えにふれることで、自分の保育の幅が広がり、新たな視点で保育や幼児教育に取り組むことができるでしょう。そうした経験を通して、園児たちと一緒に、働くスタッフたちも成長していけると思います。